「あらためて言うけど、僕は人間じゃない。
そしてここは君が住む世界じゃない」
ココは頷いた。
真っ白い場所。
ルクのふわふわした金色の毛。
甘い黄金色の瞳。
どれも人間には考えられないような美しさで。
ルクはそのまま続ける。
「このカフェは妖界と人間界の狭間にあるカフェ。
僕は一人で働いてる」
"一人"と言った時のルクの表情が何だか悲しそうでココは胸の奥がきゅっと締め付けられた。
その表情を見てかルクがココの頬を撫でる。
「何悲しそうな顔してんの?
今日からはココが居るんだ」
ココはドキンと鼓動がうつのを感じた。
触れられた頬から熱が伝わってくるようで…。

