甘党狐とココア。



「私…綺麗って言っただけですよ?」


ココはそう言って小さくなった。
それを見てルクがニコリと微笑む。


「何を躊躇してるの?
それとも…嫌?嫌ならそう言えばいい」


ココはぶんぶん首を振った。
嫌なわけないじゃない!


こんな綺麗で、優しくて
…ちょっと意地悪そうだけど私を必要としてくれる、


初対面だけどココはルクに見惚れていた。




ルクは満足そうに頷く。



「おいで?ちょっと紹介するから」




そう言うとルクは手を差し出した。


ココはその手をそっととる。

そして手をひかれながらカフェのカウンターに連れていかれた。