一人リビングで夕食を食べる
無駄に静かでさっきの電話を思い出す


「はぁ…馬鹿大樹」


夢崎さんが転校してきてから、大樹は度々夢崎さんに連れ出される

今日もそう…
大樹と一緒に帰ろうとしたら夢崎さんが来て…

『街案内して?』…だってさ

その目には私は写ってなかったね
まったく、全然、脳内削除されてた


「それを断らない大樹も大樹だよ。私がこんなにヤキモチしてるの気付いて無いのかな?…気付いてないんだろうな」


今も電話越しで気付いてなかったし

何が"怒ってる?"よ
"妬いてんのよ"バーカ…


「いっそのこと…嫌いになってやろうかしら?」



そう、出来れば楽なのに…