着弾の煙の中を、博嗣は人並み外れた速さで駆け抜けた。
そのまま、敵軍に突っ込んでいく。
なんて無謀な、と思ったのは一瞬。
鉄砲の弾は外せば、できるのは死角だけ。
博嗣はぎらりと光ったその刀で、次々に鉄砲隊の人間を斬った。
一振りで、何人もの人間が倒れ、
赤い花が咲いては散っていく。
「くっ……鉄砲隊、下がれっ!!」
豊橋の号令で、生き残った鉄砲隊は、死体を踏みつけて後へ下がる。
変わりに槍や刀を持った者達が、博嗣を囲んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…