戦国より愛を込めて 【六花の翼・番外編】



外の薫の声は、もうすでに泣いていた。


ああ……とうとう来たか……。


私は急いで、濡れる前だった襦袢の上に着物を羽織り、

声の限り叫んだ。



「屋敷に火をつけられたら終わりだわ!!

全員、今すぐ森へ逃げなさい!!」