私も花魁になったが、 一之助様はまだ若いというのに 一軍を率いるお偉い侍 部下もたくさん居て、 実力を認めてもらって嬉しいと 言っておられた なのに、 そんなに悩まれることが あったのかしら…? そんな事を考えている私に 思いもよらない言葉が聞こえた 「夕菊…私は、ぬしを身請けしたいと思っておる」