----------* 朝霧花魁が身請けされ、 次に高尾花魁が店の顔になった。 私は、どうも高尾花魁は好きじゃない 高尾花魁は、確かに美しいが 嫉妬深くなんとも粘着質な性格だ。 私とはタチが合わないのだ。 そして今日もまた、夜がくれば 鳥籠の中から男共が私達を見る 高尾花魁はというと 煙管を吸って悠々としている たまに足を見せたりして 嫌味な笑顔をこちらに寄こしてくる “お前なんかより、 私の方が美しいだろう?” そう言われている気がして、 なんだか心が苛立った