私とあきなちゃんは
潤たち声優さんらがいたと思われる楽屋へと
向かおうとした
その時…
「亜季奈っ!」
後ろから亜季奈ちゃんの名を呼ぶ声が聞こえた
振り向いた亜季奈ちゃんは
私の手を離し
女のヒトのところへと駆けだした
「ママーーっ」
あ…
その女の人の姿を見た私は
身体が固くなった…
さっき
潤と一緒に出て行った人だ…
しっかりと
亜季奈ちゃんを抱っこした女のヒトは
私の方へと近づいてきた
「ごめんなさい
ウチの子がご迷惑かけたようで…」
申し訳なさそうに
ペコリとお辞儀をした
「あ、いえ…大丈夫です
良かったね、亜季奈ちゃん」
そう亜季奈ちゃんに言うと
亜季奈ちゃんはニコっと笑った
「じゃぁ、私はこれで…」
彼女たちに後ろを向きその場を去ろうとした時…
「幸奈っ!」
え…?ウソ…
とっても
聞き覚えのある声が
後ろから聞こえた

