跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

「蒼井さんに何かされた?」



「ううん」


私は目の前の温もりに全身を預けた。



一人じゃあ怖くて、立つ事もできない。

私は緑川さんに抱きついてしまったーーー・・・



「・・・俺が来たから…安心して…桜瀬さん」



「うん…」


緑川さんの両手が私の背中に回った。

私たちは友達なのに、まるで、恋人みたいに抱き締め合った。