跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

ランチも終えて、休憩室で、残り僅かな昼休みを楽しむ。


「…和也」

タイミング良く、私と和也の二人だけ。


「何?桃」


「…私・・・和也との結婚…」


「父さんから聞いた…お前のお父さんの勤める会社は笹沼さんの旦那さんが社長する笹沼物産なんだろ?」


「えっ?そ、そうなの?」


「…俺たちの結婚を壊したい…笹沼さんの仕業としか言い様がない…」



「そうだったんだ・・・」
お父さんの会社、笹沼さんのご主人の会社だったとは驚いた。



「心配しないで…桃。父さんが何とかしてくれるから」


和也は私を安心させようと頭を撫で回した。