跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

「いいなぁ?ハネムーンか??」
私が話を切り出そうとした時、飛んだ邪魔者が入ってきた。

黄田川さんーーー・・・


「どこがいいと思う?」


「何…俺も同行していいの?緑川」

「そんなのは無理です!黄田川さん」

「噂は本当だったのか~緑川」
蒼井さんまで、来る始末。


「お前の実家…華道の家元なんだって?お前自身が次期家元なんだろっ?」


「そうだけど…雑誌で見たの?」

「別に…社内の噂だ…」


和也は甘いマスクで、女性ファション誌も載った。社内で、和也の素性を知らない人間はいなくなった。



「緑川は会社…辞めるのか?」


「それはまだ・・・今の所、考えていない」


「!?」


私たちの周囲には人だかりで出来て、ますます、話を言い出せなくなった。