「もうすぐ夏休みだよ!どこ行こっかなー。遊園地?プール?やっぱり海?それともあえて山?あ、でも夏祭りは外せないよねー!夏祭りの夜の花火大会も楽しみだなー!!」


……と、朝っぱらから弾丸のように喋っているのは勇ちゃん。


「あと一週間だよ!どうする?」


そう、なんだかんだいってもうすぐ夏休み。





女の子みたいにはしゃいでいる勇ちゃんを微笑ましく見ていると、


「若砂さん。」

「校長先生が呼んでたから、今すぐ校長室に行ってくれないかな?」


後ろから村仲先生に声をかけられた。


なんだろう……


あたしは勇ちゃんに一声かけ、校長室へと向かった。