あたしはイスから降り、何回か咳払いをした。


そして、意を決して口を開いた。







「この本を…しまって下さい、理夜様……」





うわーーーー!!


何を言ってるんだよあたし!


っていうか、理夜くんはなんでこんなことあたしに言わせたいの!?


もう泣きたい!


あたしは恥ずかしくなった勢いで、頭を全力で下げた。


真っ赤に染まった顔を見られたくないっていうのもあるけど。