迷い込んだお姫さま

すると先生は、苦笑いを浮かべてわけを話した。


「ごめん。本当はそうしたいところだけど、これからどうしても外せない用事があるんだ……。」


ちらっと理夜くんのほうを見ると、口がゆっくりと開き、嫌な予感がした。


「デートですか?」


うわーーーーー!!!!


先生になんてことを……!


「で、デートじゃないけど、本当に外せない用事なんだ……。」


やっぱり先生を困らせてしまったようだ。