「いつものメンバーにも手伝ってもらってるしね。」


蓮くんはそう言いながら、チラッと理夜くんを見た。


「まあ、いつものメンバーっていっても主に理夜が多いかな。」


「へー、そうなんだ。みんな知ってたのか。」


でも、女の子が一人もいないのに恋する乙女の心を見事に表現するなんて……本当にすごい。


「まあな、蓮にマンガ家になれって言ったの、俺だしな。」


理夜くんが少し得意気に言った。


「すごい。理夜くん、スカウトマンになれるよ。」


何の気なしに言ったのに