「あ、あの……その、マンガのタイトルって……?」


今、あたしの心臓はものすごい速さで動いていると思う。


「……ピンク・アイリスっていう少女マンガなんだけど……。知ってるかな?」





…………。





「えぇーーーーーーーーー!!!!!!うっ…ぐ……」


完全に迷惑なあたしの口を大きな手で塞いだのは、さっきまで大笑いしてたはずの理夜くん。


「お前……。うるせーよ!」


「は、はい、すいません……。」


謝りながらチラッと蓮くんの方を見てみると、ちょうど目が合った。