理夜くんは必要以上に驚いているようだった。


「お前……すごいな……。」


「いや、別にすごくはないけど……」


少しその場に沈黙が流れたから、あたしは話題を変えてみた。


「あの、理夜くんはなんで……?」


「そんなのどーでもいいから、ちょっと付き合って。」


うーん……なんか、話題を逸らさせた気が……。


「おい、いいだろ?」


「え?あぁ、うん。でも、あたしまだお昼ご飯……」


お昼ご飯を食べていないと言おうとしたら、遮られてしまった。


「大丈夫。俺も食べてないし。じゃあまず、ファミレス寄ってくか。」


理夜くんは楽しそうに言った。


「……はい。」