「そういえばお前、誰の墓参り?」


お墓にいても理夜くんの輝きは変わらない。


「え……?」


「あぁ、両親の。」


すると理夜くんが目を見開き、さらに質問を被せてきた。


「え!?両親って、お前の両親?」


「うん。」


今言ったばかりなのに。


「じゃあ、お前今一人なのか?」


「うん、身内もいないからあの高校に入れてもらった。」


今はもう、なんか、寂しいけどみんながいるから大丈夫だし、女子が一人っていうのはキツイけど……。


まあなんとか暮らしていけてるから。