エントランスのドアを開けると、ふわっと初夏のいい匂いがした。


天気もいいし、気温は少し高いけど風がちょうどいい具合に暑さを冷ましてくれる。


気づけばもう七月。


なんだかんだありながらも、ここまで無事に高校生活を送れてきたことに少し感心。






あたしは電車を乗り継いで懐かしい家の前に着いた。


もう売り出されてる。


「懐かしいな……」


暫くして、あたしは近くにある両親のお墓に向かった。