「勇紀は?」


あたし達は廊下を歩いている。


毎度のことだけど、なぜかこのグループでいると周りの生徒に見られる。


それももう馴れたけど。


「なんか、用事だって。」





長い廊下を歩き、やっとのことで寮に着いたあたし達。


そしてそれぞれの部屋に入っていった。







なんとなく疲れたあたしは、ベッドに飛び込んだ。


ふとカレンダーが目に入る。


あ……明日、お母さん達の結婚記念日だ。


お墓参り行こうかな。


そんなことを考えていると急に睡魔が襲ってきて、気づいたらあたしは眠りについた。