――キーンコーンカーンコーン……


六時間目が終わり、あたしが帰る支度をしていると、


「放課後、用事があるから先に寮行ってて。」


勇ちゃんが申し訳なさそうに話しかけてきた。


「うん、わかった。」


今日は勇ちゃん抜きか……。


イケメン達に囲まれて寮に行くなんて、緊張するな……。


少し、いや、かなり心細い。


「妃禾ちゃん、行くよ。」


蓮くんがあたしに呼びかけた。


「はーい。」


あたしはすでに揃っているイケメン四人の下へと急いだ。