心臓がもうもたない。


そう思った時、


「理夜、妃禾ちゃんいじめんなよ。」


救世主あらわる……!!



声のする方を見てみるとそこには、蓮くんがいた。


蓮くんはあたしに向き直ると、ふわっと笑顔になった。


「ごめんね、妃禾ちゃん。何かあったらいつでも言ってね。」


こっちはこっちで心臓が……。


「あ、ありがとう……。」


蓮くんが席に着くと、勇ちゃんがあたしの下にきた。


「妃禾ちゃん、昨日のドラマ見た?」


またいつものようにあたしと勇ちゃんのお喋りが始まり、理夜くんはしぶしぶ前に向き直った。