理夜くんは謎の含み笑いをした。


「うーん……少なくとも、今までの感じではないね。」


今までの感じ……


「と、言いますと……?」


「クールでも無愛想でもないってこと。」


あたしは数回頷いた。


やっぱり、ただのポーカーフェイスじゃなかったんだ。


あたしが一人で納得したところでチャイムがなった。


と同時に先生が入ってきてまた一日が始まった。