はぁー……理夜くんと顔あわせにくいな……。


重い足取りで朝の教室に向かう。




俯きながら一歩足を教室に踏み入れてみる。


なるべく誰も視界に入れないように自分の席に向かう。




冷や汗をかきながらもやっとのことで自席に着いたのだが……


気のせいかな……?
あたしの前から視線を感じるのは……。


どうすることもできないあたしは、おそるおそる顔を上げた。








すると案の定、今一番見たくない理夜くんとばっちり目が合ってしまった。


あたしの顔はみるみる赤くなって、それを隠すために自分の手で頬っぺたを覆った。