放課後、みんながぞろぞろと帰っていくのをあたしはぼーっと見ている。


今日は真っ直ぐ寮に帰れるわけではない。


「よし、行くか。」


あたしはそう呟いて、ある場所へ向かう。



二階の一番奥の部屋




図書室




そう、あたしはついさっき図書委員になったのだ。


なぜか先生に勝手に決められていて、もう一人の図書委員も誰かわからない。


図書室の扉は全開で、中にいる人が見えた。


やっぱり全員男子。


ここにきて改めて思い知らされる。