「なーに三人で話してるの?」


勇ちゃんがスキップしながらこちらに向かってくる。


「妃禾ちゃん、どっちがどっちか一発で当てたんだ。」


諒真くんが答える。


すると、勇ちゃん達三人も顔を見合わせて驚いている。


「え、妃禾ちゃん本当?」


蓮くんが目を丸くしながら少し首を傾げた。


「本当だけど、そんなに珍しいかなぁ?」


あたしも首を傾げる。


「すごいね、妃禾ちゃん。俺達でさえ最初のうちは区別つかなかったのに。」

みんな心底驚いているけど、そんなに珍しいですか……?






『キーンコーンカーンコーン……』


チャイムが鳴り、みんな席に戻っていった。


ま、なんだかんだいってみんな良い人達なんだろうな……


イケメンに囲まれるのは緊張するけど、良い友達ができてよかった。


あたしは微笑みながら席に座り直した。