「理夜くん…」



こうやって繋いだ手を見ると、やっぱりあたしは理夜くんの彼女なんだなぁ…って実感する。


嬉しいけど、ちょっとだけ恥ずかしい。


でも、やっぱり嬉しい。


なんだろう?くすぐったい気持ち。




「行くぞ。」



まだ少し残る手の震えも、ドキドキ揺れる心臓も、ほんのり熱を持つ耳も、今は心地よかった。



理夜くんと手を繋ぐだけで、あたしの心は簡単に操られてしまう。



不思議……