「うおぉぉぉぉ…」


来たな、お化け屋敷。


ついに恐怖のお化け屋敷の入り口に来たあたしは、深呼吸を繰り返す。




ダメだダメだ、余計なことは考えない。


スーッと入ってスーッと出てくる。


まあ、なんとかなるよ。うん。


……。


「やっぱり怖いぃぃぃ!」



「今さっき、入るってすごい顔で言ってたのに。」


理夜くんがフッと笑う。