「なんで緊張してんだよ。」



若干キレ気味の理夜くんがそう言った。



「だ、だって…」








近すぎるんだもん…!






朝の通勤、通学ラッシュで電車は満員。



あたしはいつの間にやら、理夜くんと電車のドアに挟まれていた。



いわゆる壁ドンってやつ



しかも大勢の人の前で。



それぞれが本を読んだり音楽を聴いたりしていて、見られてはいないけど…