迷い込んだお姫さま

「チュッ」





理夜くんはキスをあたしに落とした。



触れるだけのキス。



でも唇が離れてすぐに、たくさんの甘いキスが降ってくる。



少し艶かしい音が、静かな教室に響きわたった。



目の前にうつる理夜くんの表情は、妖艶でどこか切ない。





呼吸ができなくなって袖をキュッと掴むと、唇を離してくれた。




ハァ…ハァ……



呼吸を整え、顔を上げる。