わ……本当にみんな席近い。


次の日あたしは改めて教室内と座席表を見比べてみた。


それに案外イケメンがたくさんいる。


「妃禾ちゃん、おはよー。」


挨拶をしてくれたのは手嶌くん……て言うとどっちかわからないから、手嶌京磨くん。

こんなかっこいい人に挨拶をしてもらうなんて、あたしからしたら考えられないことだ。


「あ、手嶌京磨くんおはよう。」


フルネームってなんか変だけど、まいっか。


すると、その後ろから手嶌諒真くんが来た。


「妃禾ちゃんおはよう。」


「あ、手嶌諒真くんおはよう。」


ただ普通に笑顔で挨拶を返しただけなのに、二人は目を見合わせて驚いている。