迷い込んだお姫さま

気づいたら、勇ちゃんがあたしの手を握って笑顔を向けている。




「え…?」




あたしは引っ張られるままに勇ちゃんと空き教室に入った。




「妃禾ちゃん。とりあえずこれに着替えて。」




渡されたのは新しいメイド服。



そうか…あたし紅茶こぼしたんだ。




「…ありがとう。」




メイド服を受け取ると、勇ちゃんは教室の外に出ていった。