迷い込んだお姫さま

あ、この荷物おとといおばさんに預けたやつだ。


あたしはキャリーバッグの中の物を整理しながら部屋を見回した。



部屋は一人で暮らすのには広くて、ベッドは大きくてふかふか。


ドレッサーもあって、高校生にはちょっともったいない気がする……。



『トントン』


リラックスしていると、誰かがあたしの部屋のドアをノックする音が聞こえた。


「はーい。」


あたしがドアを開くと、そこには橋村くんがいた。


「……どうしました?」


「さっき、ゆっくり話せなかったから。」


やっぱり橋村くんはかっこいい。


でも、直視できなくて目を逸らしてしまう。


昔からあたしは、半径1メートルにいる人と目を合わせるのが苦手だ。