「はーい!今行くー!」



あたしは無事に理夜くんとの同居生活を終え、


文化祭を明日に控えた青賀高校は、どのクラスも大忙し。


あちこちで生徒が駆け回っている。




みんな大変ながらも、なんだか楽しそう。



「妃禾っ!」


「あぁ!めぐみ!どうしたの?」



振り向くとダンボールを抱えためぐみがニコニコしていた。



「いや、特に用はないんだけど……なんか、文化祭って楽しいね!」



「え?うん。楽しいけど、いきなりなんで?」


「…あたし、せっかく友達ができたのに別れてこの学校に来て、正直嫌だったんだ。」