迷い込んだお姫さま

こうしてあたし達は、近くのデパートによることにした。




「何が必要なの?」


デパートの入り口をぬけ、あたし達はエスカレーターに乗った。


「たしか、風船50個とテーブルクロスに使う布、あとスズランテープと色紙たくさん。」


たくさんって…アバウトだな……。


「それだけ?」


「いや、まだある。」


え、まだあるの?


「あ、そういえば、お金はどうするの?」


「後で学校の予算で返してもらうから大丈夫。」


「あぁ、そっか。」



一通り会話が終わり、ふと視界に映った反対側のエスカレーターのカップル。