迷い込んだお姫さま

「え!デート!?いいの!?じゃなくて…」


あー、もー、何言ってんだろ?


「やっぱり、俺とデートしたかったんじゃん。」



「そうじゃなくて、理夜くんはまばゆい程のオーラを放っていて、


世界中の女の人を魅了する程の美しさを持っていて、


あたしはとてもとてもデートなんかできる立場じゃなくて……」



「べた褒めだな。」


ほんの少しだけ照れたように見えた理夜くんの笑顔。



「お前も十分可愛いのにな。」