迷い込んだお姫さま

「妃禾ちゃん、この人芳兼理夜(ヨシカネミチヤ)。」


勇ちゃんが元気よくお隣さんの紹介をした。


「あ、若砂妃禾です。よろしくお願いします。」


少し戸惑いながら挨拶をする。


「どうも。」


すると芳兼くんは素っ気なく挨拶を返した。


なんか、素っ気なくされるとけっこう落ち込む。


「あ、あの、二人は知り合いですか……?」


恐る恐る聞いてみると、芳兼くんが口を開く前に勇ちゃんがかるく説明を始めた。


「えーっと、僕達は中学校が同じだったんだよ。その中でも仲良かったんだ。」


「へー。同中……。」


あたしにはいないな……。


ま、しょうがないけど。