迷い込んだお姫さま

「何が?」



「へっ!?」


耳元で低い声が聞こえた。


あ、理夜くん!


「ごめん!忘れてた……。」


あたしは両手を合わせてぺこぺこ謝った。





「……お前、さっきから一人で何やってんの?」


「え?」


急に理夜くんが笑いだした。


「なに?何で笑ってんの?」


ここ、道の真ん中だから、すごい目立ってますよ!?


「だってお前、面白れぇんだもん。」


え?


なにが面白いの?