「何か言った?」


理夜くんが歩きながら振り向いた。



「い、いえ。なんでも……。」



そう言うと理夜くんは、何かを気にする様子もなくまた前を向いた。








「ねえ、あの人かっこよくない?」


「本当だー!でもあの隣の人、彼女じゃない?」


「あれはデート中だね。残念。」





デート…?


デート?


デート!?



これってデートなの!?