迷い込んだお姫さま

理夜くんに促され、あたしはその隣に座った。


「彼女ってお前のことだろ。」


理夜くんはイラついたような面持ちでそう言った。



「……え!?何?どういうこと?」


あたしはさらに混乱に陥った。


それと同時に再び心臓が激しく動きだす。


「俺、女二人にナンパされてたんだよ。断ってもしつこくてさ。


そこでちょうどよくお前が通りかかったから、


こいつが彼女だ、俺には彼女がいますって嘘ついたわけ。


そうでもしないと、あいつら引かねぇだろ?


ま、お前のおかげで知らない人に連れていかれないですんだわ。」