「妃禾ちゃん?おーい。」


勇ちゃんはあたしの顔の前で手を振っている。


「あー…答えたくなかったらいいんだけど。」


「なに?」


もたもたしてたら理夜くんが来ちゃうかも。


「理夜くんって、中学生の時はどんな感じだったのかなー?って。」


「え、理夜?」


「うん。」


すると勇ちゃんは少し眉をひそめた。


「言いたくないならいいんだけど。」