迷い込んだお姫さま

「あ、妃禾ちゃん。僕のお財布知らない?」


勇ちゃんが可愛いくりくりお目めで、困った顔をしている。


これは、協力してあげなければ!!


「あたしも探すよ。」


笑顔でそう答えた。













――




「あ、これかな?」


和室の辺りを探していると、それらしき物を見つけた。





「ん?何だろ、これ。」