「それだけなら俺はもう仕事に戻る。」


理夜くんはそう言ってどこかに行ってしまった。


「はぁ…全く理夜は……」


「大丈夫。妃禾ちゃんのメイド服姿、みんな楽しみにしてるから。」


諒真くんはニコッと笑った。


「あ、ありがとう。」


「だから、元気だして頑張ってね。」


諒真くんはあたしの肩を軽く叩いて、再び仕事に取りかかった。


諒真くん、優しいな……


でも、そんなに期待されても困る……


頑張るしかないか…。


気を取り直して、あたしも仕事に戻ることにした。