迷い込んだお姫さま

その動きが面白かったのか、蓮くんはフッと笑った。


「でも、妃禾ちゃんが協力してくれたら、もっとたくさんの人に読んでもらえるかも。」


蓮くんは、また手を動かし始めた。


「え、なんで?」


あたしはできるだけ協力したいけど、なんであたしが関わるともっと人気になるんだろう?


「そりゃあ、女の子がいれば色んな気持ちをもっとリアルに表現できるでしょ?」


「確かにそうだけど…あたし、恋なんてしてませんよ?」


恋をしていない人に、恋する乙女の気持ちを聞いても、意味ない気がするけど……




「大丈夫。」


そう言った蓮くんは、どこか意味深な笑みを浮かべていた。