「大丈夫。部屋は別々にしてやるから。」


部屋は別々って……そんなの当たり前でしょ。


そして、今まで笑っていた理夜くんが急に立ち上がったので、びっくりしてしまった。


「お前、ほんと面白いな。」


そう言うと理夜くんはあたしの腕を掴んだ。


「ほら、部屋案内するから立て。」


何をされるかと身構えていたから、少し拍子抜けした。


そのあたしの様子を見て、理夜くんはニヤッと笑う。


「イケナイことされるとでも思った?」


耳元で囁かれて顔がさらに赤くなった。