迷い込んだお姫さま

結局その後も話し合いが続いた。


そして、二日間ある文化祭の内の二日目に、勇ちゃんは男の子の格好をすることになった。









――


着々と文化祭の準備が進んで、もう夏休み。




あたしは今、今日からお世話になる芳兼家の前に立っている。


うわ、想像以上に大きい……


あたしの心臓はさっきからバクバクいってなりやまない。


その横ではあたしの心境とは相反して、いつも通りの理夜くんが鍵を開けていた。