「うん、いいよ。」


勇ちゃんの一言でクラス中の男子が一斉に叫び声を上げた。



「ごめんっ!」



あたしは勇ちゃんの方を見て全力で謝った。


申し訳ない、本当に申し訳ない。


いつもいつもいつも迷惑かけてばっかりで。


「別に謝らなくてもいいけど、僕、男の子の格好もしてみたいな。」


あたしが驚いて、下げていた顔を上げると勇ちゃんがにこっと笑った。


あぁ、そっか、勇ちゃん男の子だもんね。


男の子の格好、したいよね。