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「……じゃあ、多数決をとります。」


帰りのホームルームであたし達三組は、九月にある文化祭で出店する店を決めていた。


「うーん…同数……。」


司会をしている学級委員が頭を悩ませていると、


「決まらないならじゃんけんすれば?」


どこからともなくそんな声があがった。


「そうですね、じゃんけんにしましょうか。」


誰かの提案と学級委員の言葉で、本日二回目のじゃんけんが始まった。


「じゃーんけーん……!」