「妃禾ちゃん、夏休み……ていうかいつも家は大丈夫だよ?」


京磨くんが諒真くんの方を見て、ね?と付け足す。


「え、でも……」


「そうだぞ、勇紀だって一応男なんだから。」


あたしの頭に手をのせながらそう言ったのは、理夜くん。


「ってことで、じゃんけんな?」


みんな本当に迷惑じゃないのかなぁ……?


あたしは一人、不安感を覚える。


「あ、ごめん。俺ん家親がだめだって。」


「じゃあ蓮抜きでじゃんけんか。」


あー、なんか話が勝手に進んでいく……