こんなにも万里紗が怒っているところを見たのは初めて・・・。





「愛美があんたにどれほど傷つけられたかわかる!?
浮気されて、どれだけ悲しんだかわかる!?
大好きな人に裏切られて、愛美は笑顔を失ったのよ!!
心から笑うことを忘れてしまったの!!
それが、彼女にとってどれほど辛く、苦しかったか・・・。
あんたは愛美の笑顔を奪ったんだ!!
あんたが!あんたが!!!!」



「万里紗。もういいよ」



「でも!!」


万里紗と手を繋ぐ。



「亮祐・・・。
私はあなたの所為で笑うことを忘れた。恋をする心も人を愛したりすることも・・・。全部、あなたの所為で・・・。
大嫌い。心のそこから嫌い!
だけど・・・、私はあの頃、あなたのことが好きだった・・・。
大好きだった・・・」



「愛美・・・」